刀剣博物館へ行ってました。 今回展示されていたのは、現代刀で 1876年(明治9年)~現代に作られた、 刀です。
初めて本物の刀を見て、 圧倒的な美に魅せられました。
館内には、資料・映像があり 日本刀の製造工程が分かるように なっています。
1000年の歴史がある、たたら製鉄。 刀匠の鍛錬、研師の研磨。 鞘師、塗師、柄巻師、白金師、 彫金師が魂を注いで、日本刀が 生まれます。
資料映像で印象的だったのが、 たたらの村下さんの 「天地のお陰」という言葉。
極めてる人間は、感謝のレベルが違う なと思いました。
製鉄場には祠、鍛錬場では神棚が設けられ、 職人たちは、毎日手を合わせます。
現代の日本が、忘れ去った精神性が まだ残っていて嬉しい限りです。 日本刀の美は、これらの思想が具現化された 物という事を、確信しました。 |
鞘
鞘も時代毎で使用される素材が 違います。古代は牛革・竹を使い、 現代刀は、朴木を使用して薄く 製作されているそうです。
装飾では厚みをもたせ革包・漆塗が 施され、幕末には蒔絵塗りも されているとの事。
その鞘も2種類あり、 刀を持ち歩く際の鞘。 刀を保管する為の白鞘があります。
通常の鞘ですと、刀と鞘が擦れや 鞘内部の汚れで刀にサビが生じそうです。
白鞘は刀を保管する時ように。 鞘内部も広く掃除がしやすく作られています。 |
柄
手で握る部位で、時代毎で使用される 木・皮・糸・糸の巻き方が違います。
現代刀は、朴木で白鮫皮が包み、 古代は柚木でサイの角などを使用 していたそうです。
刀は1000年の歴史があるので、 各部位を見ていくと、 細かい拘りに圧倒されますね。 |
鍔
鍔は日本刀の中でも、小さなパーツですが、 職人は装飾・製作に1年掛ける。 画家の世界ですね。 車だとエンブレムに当たるでしょうか。 |
短刀
彫師が芸術性・荘厳を高める為に、 施した刀身彫。神仏・名号・植物を 彫る事が多いようです。 |